2018.05.27
長野県のアコースティックギター手工家 ” 横山 正 ” 氏の立ちあげたブランド Yokoyama Guitars 。昨日は、お客様オーダー材選定のため長野の工房まで行ってきました。
私の愛車でお客様をお迎えに行き、一路横山工房へ。
片道約3時間ちょっとの道のりですが、ギター談議に花が咲き、本当にビックリするぐらい道中が短く感じました。ゆっくり昼食を食べて横山氏(以下、先生)の待つ工房へ着いたのは13時。
基本、日曜日は休みの先生ですが、お客様がいらっしゃるときは休日出勤してくれるのです。

到着してまずは当店でオーダーいただいている富山県のN様モデルの進捗確認から。先月工房へ一緒に来たのですが、もちろん工程は進んでいますよ。選んだ際の画像はこんな感じ。

でも昨日行ったときはバック材は接ぎ合せ(はぎあわせ)てありました。これはサチャローズウッドにメイプルが挟んであります。

選定いただいたブラジリアンローズウッドの駒もこの通り。

その場でこの画像をお客様へお送りさせていただきました。
出来ていく過程を見ているのもワクワクしますよね。私はほぼ毎月のように工房へ行っていますので、こういうことが可能です。
さてさて、本日の本題です。
今回のお客様のオーダー内容は、何を隠そう1ピースブラジリアンローズウッドバックを採用したカスタムモデルなのです。
聞いたことあります?ありませんよね?!私もこの材に出会うまでは見たことも、聞いたこともありませんでした。

どーんとこんな感じです。
この材に出会ったのはかれこれ7~8年前ぐらいですかね。
全部で7枚取れたはずですが、そのうちの数枚はもちろん私も販売させていただきました。
工房の片隅にその材を捌いた残りの小さくなったブラジリアンローズウッドの塊が無造作に置いてあったんです。
あれは去年末ごろだったかなぁ・・・
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私「もったいないですね、先生。」
先生「そうなんだよね、もう駒とかヘッド天神とかにしかできないのよ。」
私「残念!」
私「・・・でも前やってもらったSNN(スモールニューヨーカー / いわゆるダブルオーサイズ程度)ならとれそうですけどね…」
先生「いや無理でしょ。ここ割れてるし。(…と言いつつ冶具持ってきてあてがってみる)・・・あれ?・・・んー・・・いけっかな?」
私「本当に!?」
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といったわけで先生の工房では手に負えず、アイチ木材さんの技術にて捌いてみてもらったところ、とれちゃったんです。これ。
しかも無理すればNN(ニューヨーカー)がいけそうとの事で、当店のお客様にご案内したところ即決いただいた次第です。
ありがとうございます!

板厚もしっかりあるので全く問題ないですね。
スペシャルモデルになるということもあって、材料選定は異例の長時間に亘りました。口輪(ロゼッタ)もお客様から「シンプルなんだけどこだわりを見せたい!」との事。
さて、どうしましょう。

先生「ヘリンボーン(大)に縞巻いたらきれいだよ。」の言葉に誰も反応できないでいると、さささーっと材料が出てきて「ほれ」との事。これはいいですね。一同納得。
工房オーダーの醍醐味。
なんだかんだと全スペックが決まったのは18時過ぎ。先生も「もう18時じゃん!」と笑顔で悲鳴。
選定材はこんな感じです。

どどーんと。
いったいどんなギターができるのでしょう。ワクワクします。少しでもオーダーご検討中のお客様の参考になれば幸いです。気になる点があればお気軽にお問い合わせください。
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